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山村洋装店 > ちょっと(かなり?)マニアックな服飾技術の話 > 「チェック」の服は、要「チェック」

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「チェック」の服は、要「チェック」


ボクは、街のショーウィンドウなどでチェックの洋服を見かけると、他の服以上にマジマジと観察(チェック)しています。

その理由は、「より、型紙の線の流れが見えるから」で、これは、チェックでなくてもストライプでもよいし、生地の縦地、横地が見えれば同じです。


1.チェックのジャケット

1.チェックのジャケット


図2は、前身頃にダーツのあるジャケットです。
図3は、ボクが、気になった洋服を見かけたときに、優先的に見ている箇所で、ある程度ですが、シルエットの傾向がつかめてくると思います。


2.前身頃のダーツ

2.前身頃のダーツ

3.優先的チェック箇所

3.優先的チェック箇所


図4、図5①は、胸ダーツの柄の傾向で、ここを見ると服のダーツの角度が分かり、Aは深いダーツ、Bは浅いダーツです。この角度が前身頃のシルエットの傾向と連動します。


4.ダーツまわりの柄を「チェック」

4.ダーツまわりの柄を「チェック」

5.ダーツまわりの柄を「チェック」

5.ダーツまわりの柄を「チェック」

図6②は、前身頃の袖ぐり線で、肩の強調具合が見えてきます。傾向としては、Aがなだらかな肩、Bは強調した肩になります。

図7③は内袖と外袖の前の縫い目部分で、ここのカーブの具合を見ることで、袖のカーブの傾向が分かります。Aは直線的、Bがカーブを強調した袖になります。


6.前身頃の袖ぐり線の柄を「チェック」

6.前身頃の袖ぐり線の柄を「チェック」

7.内袖と外袖の前の縫い目部分の柄を「チェック」

7.内袖と外袖の前の縫い目部分の柄を「チェック」

このときのポイントは、コピーをつくることが目的ではないので、大まかな線の流れがつかめればよいし、線の流れの傾向を理解しておくこと、かつ、自分のつくった型紙を含めて、複数の線の流れを頭の中で比較することが目的、ということです。
洋服の基本的な形は、他の選択肢を知らなくても、既存の知識や技術だけでつくることができます。
しかも、それは、既存の服のコピーなら簡単ですが、細部にわかって再検討することは、手間がかかるわりには、誰にでも分かるような変化はありません。
でも、長期的に見ると、あなたがつくる洋服の、独自性の多くは、細かな積み重ねによってもたらされます。

だからこそ、日頃から、気になった服を見かけたら、イメージを記憶ておくことが大切です。

チェックの服を見かけたら、細かくチェックしておきましょう。
そのイメージの積み重ねが、忘れたころにきっと役に立ちます。