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続、「甘党」なもんで
タイトルの「甘党」は、個人的な食べ物の嗜好でもありますが、ここでいう「甘党」は洋服の線の話です。以前、同じタイトルで投稿したことがあったので、今回は「続」を付け足しました。
今回つくったシャツは、縫製の精度に少し問題を残してしまったのですが、このシャツで考えていたことを文章としてまとめてみます。
1、「甘党」なシャツ
まず、このシャツの特徴として、襟先が少しカーブしていて、ステッチにも角がありません。(写真2、赤い線)
また、襟付け側のカーブも、ひとつのクルンとしたラインになるように調整しています(写真2、青い線)。このときに気をつけているのは、襟ぐりのカーブを「前身頃」「後ろ身頃」に分けて考えるのではなく、ひとつの連続したカーブとして捉えることです(写真3)。首は胴体に対して上にあるので、上からの視点(正確には、やや前寄りの上側)で考えることも大切だと思っています。
2、カーブ
3、上からの視点で考える
さらに、襟そのものがわずかに内側へカーブするように仕立てています。平らな場所に置くと分かりますが、表襟を下にして置いたとき、襟先が少し浮き上がります(写真4)。
ちなみに、このための工程が今回の縫製精度の問題(パターンの精度も含めて)の原因になってしまい、少しシワっぽくなってしまいました。結果論ですが、裏襟の地の目をバイアスにしておけば良かったと思っています。
4、襟先が少し浮き上がります
全体としては、「ビシッと」した印象ではなく、少し「ふわっと」した感じを目指しています。ただ、今回のシャツはオーソドックスなデザインなので、誰が見ても違いを指摘できるような差ではなく、なんとなく違いを感じてもらえる程度のものです。
これらのことは、「これが正しい」とか「こちらの方が優れている」という話ではなく、あくまで好みの問題です。ただ、どのような選択をするにせよ、こうした小さなことの積み重ねは大切だと思いますし、自分がどのような選択をしているのかを自覚していることも大切だと思っています。
山村は「甘党」なもんで、こういうデザインを好んでいます。
